欲しいと思った時が一番の買い時

今回はタイトルのまま、欲しいと思った時が一番の買い時だと思う。



中学から高校にかけてとあるシャーペンがずっと欲しかった。

 

その名もスマッシュ

 

一見普通のシャープペンシルに見えるが驚くのはその価格、なんと1000円もするのだ。



 僕の世代の高級シャーペンの代名詞はグラフギア1000であり、アルミ+製図用という男心を鷲掴みにするアイテムだった。

 中学時代はパイロットのドクターグリップ、高校時代前半はαゲル、そして後半は名機中の名機クルトガを愛用していた僕にとってスマッシュとグラフ1000は憧れの商品だった。

 グラフギア1000は仲の良い友達が持っていたため、買うならスマッシュと決めていたが、グラフギア1000と比較してスマッシュは高級感がなく、また高いため試し書きをさせてくれる店舗もなく、性能がよく分からないものに1000円を出す勇気と財力が僕には無かった。

 大人になって給料を貰うようになったら買おう。そう思って学生時代を過ごした。

 

そして現在

 

 僕はスマッシュを手に入れることが出来ずにいる。

 販売中止になった訳でも入手方法がない訳でもない。むしろ、Amazon等の登場によって1000円を切る値段で購入することができる。

 

 それでも僕が憧れシャーペンを買わない理由、それは使わないからだ。

 学生時代の僕にとってシャーペンは必需品で多少値が張ろうと必要経費だった。

 今は違う。社会人になってシャーペンを使う機会が消滅しシャーペンの購入=無駄使いとなってしまったのだ。貧乏性の僕にとって無駄使いなどもっての外、スマッシュは買えるけど買わないという、なんとも微妙な立ち位置のアイテムになっている。

※ちなみに仕事ではジェットストリームの多機能型を愛用し勉強にはパイロットの名作フリクションと製薬会社がくれたボールペンを使っている。

 

 あの時、買っていればと後悔しても遅い。欲しいものは欲しいと思った時に買うのが一番である。勿論、衝動買いや無理をしての購入には賛成できないが、コスパだけを考える人生などつまらないだろう。