チェリオいちごコーラ

 先日、近所のスーパーでチェリオいちごコーラが39円という破格で売られていた。パッケージには『数量限定』『大容量700ml』と購買意欲をそそる言葉が並ぶ。買うしかないだろう。この見えている地雷を。

 このスーパーは所謂、訳あり商品を格安で売るコーナーがあり、そこに段ボールごと並んでいるということは次の2点が考えられる。

 1つ目は賞味期限が近いこと。このコーナーの商品の多くが該当し商品期限が残り2週間のスポーツドリンクが19円で今回も大量に売られていた。残念ながらいちごコーラは来年の1月まで賞味期限があり該当しない。

 いちごコーラがこのコーナーにいるのは2つ目の理由、余りにも売れないからだ。だからこそ買う。この地雷の威力を体感するために。経験はプライスレスなのだ。

 

開栓

 先ずは香りを楽しむ。ここで直接鼻を近付ける奴は素人と言わざるを得ない。もしこれがドリアンサイダーなら悶絶するはめになる。理科の授業で習ったように手で扇ぐようにして嗅ぐ。嗅覚を研ぎ澄ますために目を瞑ると浮かび上がるは幼き日々。駄菓子のイチゴ味のラムネの匂いがする。あのイチゴ味と謳う割に全くイチゴの味がしない香料と人工甘味料のアレだ。

 味も匂いと同じイチゴ味のラムネ、そしてコーラ風味。まあ飲めなくはないレベルだが、美味しいか不味いかでいえば躊躇なく不味いといえる。これが700mlもあるとなると苦痛である。

 人生で2番目に不味いコーラだ。1番目はトップバリュのコーラでこれは株主として開発担当の辞職勧告を望むレベルであった。駄菓屋のコーラの飴を溶かして水で薄めたような味で社名を付けて売るなど企業価値を棄損している。

 チェリオもイオンもこの商品を出す前に試飲をしたはずである。ガリガリ君ナポリタン味の赤城乳業もそうだが、開発部の方々がノイローゼにでもなっていないか心配になってくる。またドリアンサイダーを開発した方をTVで見たが、あの熱意を是非、別の方向に向けていただけると幸いです。

 それにしても何故700mlで売ったのか。恐らく話題性のためだろうが、結局不味いと話題になり39円で売られるのであれば本末転倒である。

 イチゴ味というのも厄介である。ただの不味いコーラ(神戸〇留地とか)ならウイスキーや焼酎などで割れば消費できるがイチゴ味がそれを妨げる。イチゴ味は北斗の拳だけにしておくべきであった。

 試合の前に炭酸抜きコーラとして飲もうにもカロリーオフ(0ではない)なので効果は期待できない。そもそも試合なんて僕はする予定が一切ない。

 

 さて残された課題は残り約500mlをどうするか。頑張って飲むしかないのだけれど。地雷を自ら踏んでケガしているのだから自業自得である。

 

追伸

 チェリオいちごコーラの写真は撮りましたが、写真を見て興味を抱き結果として犠牲者が出る恐れがあるためアップロードは致しません。