またこの時期がやってきた。
インフルエンザ?花粉?
いや
ヤマザキ春のパン祭り
である。
この時期、小腹が空いたと菓子パンを買い、それが敷島製パン、Pascoの製品だと母の目が冷たいのだ。
これを回避するには必要な点数を効率的に集め、パン祭りを消化試合状態にするしかない。狙うはロイヤルブレッド(2点)とダブルソフト(3点)だ。我が家の朝食はパンなので無駄になることはなく、ポイントも高い。
しかし今回、Twitterの同士から緊急連絡が入る。
ダブルソフトの弱体化だ。3点と最高クラスのポイントを誇るダブルソフトは2.5点になり、最高効率の製品では無くなっていまった。
無論、依然として高効率なのは間違いないのが、我々パン祭りガチ勢にとってこの弱体化は痛い、痛すぎる。
しかし、ルールはルール。レギュレーションの変更には従わざるを得ない。
注意しなければならないのはスティール族だ。奴らはパン祭りの命たるポイントシールをスリ取っていく。菓子パンならまだしも、ダブルソフトでやられると計り知れない。
また大学時代、売店のおばちゃんも強敵だった。普段はとても良い人なのだが、パン祭り期間中の彼女はハンターとなる。レジで購入したパンにシールが付いていると
「シール要る?おばちゃん、集めてんのよ」と魔性の一言をかけてくる。
彼女の愛機のレジスターにはこの言葉に撃ち落されたシールがキルスコアのように張り出されている。恐らくおばちゃんはパンを1つも購入しなくても、お皿をゲットできるであろう。
当然、ターゲットにされる僕のカレーパン。
「シール要る?おばちゃん、集めてんのよ」
来た!しかし、レジ待ちの間にイメージトレーニングを重ねた僕に隙はない。
「いえ。僕も集めてますので」
完璧に決まった。流れるような迎撃におばちゃんも諦めるしかない。僕はランチパックを買っておしゃべりを楽しむ女子大生ではないのだ。
あの勝利のカレーパンを懐かしみながら、今日もロイヤルブレッド6枚切りを購入した。これで10点目。悪くないスタートだ。