僕はIBSに罹患していますが、幸い仕事場はトイレに行きやすい部署のため仕事中はIBSに悩まされることはありません。まあ仕事中は体が仕事モードになるのかIBSの症状が出ないのだけれども。
しかし今日、仕事中にやつが現れたのです。そう、猛烈な便意(以下B)が。
食堂で弁当を食べ終え、ロッカーに向かう途中でやってきたB。食後にBがやって来るのは生理現象なので問題ない。勿論これは僕にとってもよくあることなので慌てることはありません。
問題はロッカーまで残り50mを切った頃、Bのレベルが上がった。通常タイプのBは段々と強くなることが多い。ドラクエに例えるならば{スライム⇒ドラキー⇒キャタピラー}だ。しかし今回は{スライム⇒ドラキー⇒キラーマシン}である。メラを覚えたし、次のエリアに挑戦するかと先に進んだらメラゾーマが必要な相手が出てきたのだ。
しかし全滅してはならない。職場でウンコを漏らすなどあってはならない。かの徳川家康は部下に「殿、尻に味噌が付いておりますぞww」と茶化されたようですが、それは大名だからであり、一労働者の僕に向けられるのは軽蔑の視線。自主退職まっしぐらである。
冷静なれ、ウルチ。僕とて修羅場をくぐり抜けてきた身ではないか。
先ずすべき事は手持ちの弁当箱をロッカーに仕舞うことだ。清潔エリア用アイテムである弁当箱を汚染エリアであるトイレに持ち込むわけにはいかない。キラーマシンと化したBが連続切りを仕掛けてくるが、僕の肛門括約筋は大防御を覚えているので問題はないはずだ。
次は本番。
戦場を決める。
ロッカーから僕の仕事スペースまで結構距離があるため、正規ルートで向かうとトイレが3つある。
ロッカーから一番近いトイレはコースアウト率が異様に高い(ウルチ調べ)のでパス。和式はまだしも洋式でコースアウトとは何事か。
中間のトイレは正面玄関付近のトイレなので来客者も使うため使用率が高い。
一番遠いトイレは僕の仕事スペースから最も近いので、僕のホームと言っても過言ではない。当然、第一候補だ。
最寄りのトイレをパスし、正面玄関が見えてくる。廊下を走るのはNGなので競歩でむかう。なかなかのタイムだがキラーマシンも近代化改修されキラーマシン2となり時折2回行動してくる。
僕の最終防衛ラインの悲鳴が聞こえる。これはホームまで持たない。
予定変更だ。
運よく空いていた個室に入り、事なきを得た。
しかし、出すものを出したのにBは消えない。このトイレに缶詰めにされてしまう。午後からの仕事も溜まっているのに。溜まっていたものは出したのに(なお今日4回目の大)
『神よ。トイレの神様よ。我が腹痛を治したまえ』
祈りが通じたのか、神は二フラムを唱えキラーマシン2を消し去ってしまった。