沢の鶴 丹頂 ~遂に手を出してしまったカップ酒~

 チェリオいちごコーラを買った店で割引コーナーに入っていたカップ酒『沢の鶴 丹頂 1.5CUP』

 売り場には店員によるコメントが残されていた。

 「製造から1年経過しています。料理酒としてお使いください」

 まさか売り手側から日本酒としての価値を見捨てるとは...いやはや、これは僕への挑戦として受け止めますよ。2割引の税込み164円にて購入。

 僕は普段あまりお酒を飲まない人間だ。飲んでもウイスキーを1杯だけ休日に飲むくらい。日本酒は全く飲んだことがないので、この安酒が初の日本酒という虚しさである。

 カップ酒のファンには申し訳ないが、カップ酒は酒に貴賤があるとすれば限りなく賤側ではないだろうか。個人的にはストロング系酎ハイ以下、最底辺である。酒に溺れた人間が家にも居られないため、コンビニで買って公園で飲むイメージ。

 もう少し容器のデザインを考えれば、こんなイメージを脱却し客層が拡がると思う...例としては、いいちこフラスコボトルだ。あれは僕も欲しい。

 ここまでボロクソに書いておきながら、何故買ったかというと日本酒に興味があったから(+抑えきれない好奇心)。もし口に合うようなら、辛口を試し、最終的にはある銘柄を飲んでみるつもりなのだ。

 ちなみに僕の日本酒に関する知識は全て高校時代、修学旅行で僕のベッドを占領し爆睡した巨人Sの【もやしもん】から来ている。醸すぞ。

 

 常温で試飲。

 先ずは香り。米と米麴による甘めな匂い。料理酒の匂いとも言え、少なくともコメントを書いた店員は間違っていない。勿論嫌いではない匂いだ。

 安いウイスキーでよくある強烈なアルコール臭がしないのは高評価。もっともアルコール度数は13.5しかないけれど。

 次に味。最初、口に付けると香りが広がりまろやかで飲みやすい。問題は後味。いと悪し。強引に付けたというか人工的な味がこびり付く。原材料名の醸造アルコールと糖類・酸味料が原因だろうか。

 総評としましては二度と買わないレベル。飲むのが苦痛である。チェリオいちごコーラと甲乙つけがたいと言うか目くそ鼻くそである。

 またこのカップ酒は、そのまま飲むことのみを前提としてデザインされた容器のためコップに注ぐ時に垂れてしまうという欠点がある。ちなみに母のコップに注いだため、我が家の犠牲者は計2名となった。

おしまい

 

追伸

 ただし日本酒というカテゴリー事態が僕に合わないと決め付けるのではなく、他を試してみようと思います。個人的に甘口の日本酒を熱燗で試してみたいです。