MAXコーヒーが消えた日

 皆さんはMAXコーヒーをご存知だろうか?

 千葉が生んだ甘々コーヒー飲料であり、一部には熱狂的なファンがいるとして知られている。とある小説にも愛飲者がいるらしく

「人生は苦いから、コーヒーくらいは甘くていい」という名言を言ったらしい。同じ愛飲者としてMAXコーヒーの良さを余すところなく表現した名言であると思う。恐らく近々、広辞苑にも集録されるであろう。

 

 日本では基本的に原材料名は使用量が多い順に表記される。

 MAXコーヒーの場合

 原材料:加糖練乳、砂糖、コーヒー

 コーヒーを名乗る癖に加糖練乳と砂糖の方が多いのだ。これでコーヒー飲料と堂々と表記するとは...コーヒー風味練乳ではないか。

 100mLに含まれる炭水化物も脅威の9.8g。もうバキも炭酸抜きコーラよりMAXコーヒーを飲んだ方がいい。

 

 僕は仕事で疲れた日に心と体の回復のために服用するが、これは諸刃の剣。僕は糖尿病予備軍であり確実に病へと続く階段を上ることになる。だが辞めない、糖尿病で入院しても看護師に隠れてアンパンを食べた爺ちゃんの名に懸けて。

 

 そんなMAXコーヒーであるが、近所の小売店では全て取り扱いを中止してしまい現在入手手段がAmazonしかない。これ以上Amazonを使うとド田舎まで配達してくれる佐川のおじさんの腰に必要以上の負荷を掛けることになる。これは最終手段とすべきであろう。

 

 はて、どうするべきか

 

 ふと、蝶々の姿をした変態の言葉が蘇る

「選択肢とは与えられるものではなく、自ら作り出すもの」

 蝶サイコー。これぞ天啓である。

 

 高校時代に趣味としていた珈琲セット(ミルやドリッパー)を取り出し、使い道の無くなった練乳を使えばMAXコーヒーを再現、いや超えることも不可能ではないのでは?

 

 いける、いけるぞ!