コーヒーゼリーに敗北した男

 MJBベーシックブレンドを有効活用するためにコーヒーゼリーを作った。以前よりマグカップコーヒーゼリーを作って思いっ切り食べたかったのだ。業務スーパーの紙パックコーヒーゼリーを試したこともあるが、やはりレギュラーコーヒーで作ったものには味、香りの点で劣る。

 贅沢に豆を使い濃い目に抽出。いつもの豆では出来ない...価格的に。今回は大量に余っているので気にすることなく投入。

 そして完成したマグカップコーヒーゼリー。冷蔵庫でよく冷やしてから食べることとした。

 

 食べてみると思った以上に美味しく、量もたっぶりで大満足であった。昔、男子スイーツ部の名を冠したデザートが売っていたことを思い出す。また売ってくれないだろうか。

 翌日は仕事なので、早めにベッドに入る。寝れない。

 当然である。ゼリーとして固体になっているだけで、元は濃い目のコーヒー。それもマグカップ一杯の。

 カフェイン大量摂取により覚醒状態を維持する僕の脳。寝ようと焦るが焦れば焦るほど、活性化してしまう。

 午前1時になり対策を検討する。【2時になっても寝れなければ睡眠導入剤を投入】

 カフェインの利尿作用によりトイレに行く。ベッドに入ってから3度目だ。お爺さんはこんな感じなのだろうか。夜間頻尿とはかくも辛いものなのか。

 何も変化なく草木も眠るウシミツアワー、午前2時を迎える。

【リポスミンを飲む】

 正直、この薬は余り効かない。同じ2類医薬品の風邪薬や痛み止めと比べると無能といっても過言ではない。しかも、不味い。それでも僕はこれに頼るしかない。

 しばらくして意識の表層に眠気のようなものを感じるが奥底は公園を走り回る子供と同じくらい活発に活動している。

 午前3時、完徹を覚悟する。むしろ今寝てしまうと起きれなくなり、仕事に遅刻してしまうのではないか。

 結局、午前3時半までは覚えているので、それ以降に寝たのであろう。そして6時に起床。いつもと同じ時間だ。

 頭が重い。徹夜しても大丈夫だったのは高校時代だけであり、それ以降は年々ダメになっている。老化を感じる。

 職場に着くなり栄養ドリンクを服用。上司に目撃され、事情を説明。仕事の量が少なかったこともあり数ヶ月振りのノー残業デーを得て、帰宅する。

 午後10時にはベッドに入り、即就寝。

 翌朝、全快していない。ドラクエならHP1MP0でも全快しているが現実は甘くない。まさかの2日目である。信じられない。

 

 たった1杯のコーヒーゼリーに2日潰され、今後の対応を考えることとなった。

  1. コーヒーゼリーを舐めない。寝る前のカフェインは危険である。
  2. リポスミンはこれで2戦2敗。契約更新はない。
  3. MJBコーヒーの消費法は家族に振る舞う回数を増やすこととする。