今日、育てているミカン?(以後ミカン)の植え替えを行いました。
このミカンの木は数年前、両親が買ってきたもののカビていたミカンを土に埋めたら芽が出たので、それを育てたものです。ミカンは種から育てると実が生るまで時間がかなり掛かるので最早観葉植物と化しています。
鉢から株を引き抜くと側面にびっしりと直径1mm程度黄色い粒が付いています。下手なグロ画像よりもグロいため写真に残す気持ちすら起きませんでした。こんなことは初めてです。
腐葉土作りの時、糸状菌をよく見ますが明らかに異なる菌体。有害なのか無害なのか粘菌なのか真菌なのか、サッパリ分からない。こういう時は彼に助けを求める。
「助けてくれ、グーグル=センセイ」
『ハイ、ヨロコンデー。ドーモ、ウルチ=サン。グーグルです』
「プランター 側面 カビ」
表示される多くの検索結果。画像モードへの切り替えでヤツは現れた。
『これはカビ=クランの病原体。Sclerotium rolfsii』
「どんなヤツ?」
『160種以上の植物を犯す真菌』
アイエエエ!ヤリチン、ヤリチン=パンツマン。
『成長が早くあっという間に増殖、拡散する。酸素と高温多湿が好きで真夏に良く発生。感染した植物は枯死。小さい粒は菌核と言い、この形態なら5~6年は生きる』
最悪じゃないか。
「発生した場合の対処法は」
『二次感染防止のため、株を抜き燃やせ。土も処分しろ。慈悲はない』
意味は理解できます。細菌に芽胞という状態になる菌(納豆菌や破傷風菌が有名)がいるのですが、余りにも芽胞の耐久力が強く滅菌の実験台にするレベル。菌核も似たようなものでしょう。
しかし、愛着がある株なのです。どうにかして救いたい。農薬を使っても完治させることは難しいと書いてあります。
こうなったら目には目を歯には歯を菌には菌をです。
手軽に手に入り安価で強く人間と植物に影響のない菌を投入し、縄張り争いをさせるのです。そんな都合の良い菌なんているわけない思われる方もいるでしょうが都合の良い菌はいるのです。
それは先程登場した納豆菌。彼らを培養し大量投入します。
今回の植え替えにおいて菌核を減らすために過剰なほど根に付着した土を落としました。現在ミカンは新しい土と鉢に入れ風通しの良い日陰においてあります。
果たして僕はミカンを救うことができるのか。
乞うご期待。