ダイドードリンコの雑炊スープ 2種レビュー

 かに鍋スープ雑炊仕立てと博多水炊きスープ雑炊仕立て

 ダイドードリンコはとんでもないものを作り出した。

 近所のスーパーで88円(税別)にて購入したダイドードリンコさんの、かに鍋スープ雑炊仕立てと博多水炊きスープ雑炊仕立て。この商品を開発したスタッフに敬意を表したい。

 先ずは、かに鍋スープ雑炊仕立て。

 蓋を開け、1口目からくる蟹、そして様々な出汁。主役の蟹の味もさることながら、それを邪魔しないどころか引き立てる名脇役のように深みのある出汁がこの商品の完成度を上げている。

 さらにこの商品は雑炊仕立て、つまり米が入っている。米は玄米を使用することにより、米の食感を残している。さらにこのスープを存分に吸い込んでいるため、完全に雑炊。正直なところ我が家の蟹鍋の後の雑炊より、蟹雑炊していて悔しいのだ。

 

原材料名は下記の通り

焙煎玄米(玄米(国産))、しょうゆ、食塩、かにエキスパウダー、かにエキス調味料、昆布エキス調味料、野菜エキス、デキストリン、砂糖、たん白加水分解物、粉末しょうゆ、チキンエキス、卵黄パウダー、煮干エキスパウダー、昆布エキスパウダー、えびパウダー、カツオエキスパウダー、チキンエキスパウダー、チキンオイル、野菜パウダー、香味食用油酵母エキス / 調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、乳化剤、酸化防止剤(V.C、V.E)、香料、環状オリゴ糖、(一部にえび・かに・小麦・卵・乳成分・ごま・さば・ゼラチン・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

 

 ↑これを見れば、ダイドードリンコの熱意が皆様にも伝わるだろう。どれだけのエキスを使っているのか、この商品は定価でも140円である。これを愛と呼ばずに何を愛と呼ぶのか。

 愛し合って結婚したはずの夫婦がいつまでも仲が良いとは限らない。残念ながら、人は愛はさめるのだ。しかしながら、このかに鍋スープ雑炊仕立てに含まれた愛は消えない。

 賞味期限?君のような賢い読者は嫌いだよ。

 

 

 続いて博多水炊きスープ雑炊仕立てのレビュー。

 個人的には、蟹の方より好き。鶏の旨味が溢れている。HPによると鶏を骨ごと煮込んだエキスを使用し白濁スープに仕上げているそうだ。

 正直、この濃厚鶏エキスだけでラーメンに出来るレベルである。しかしながら、この商品は鶏の旨味だけで終わらない。

 柚子胡椒、これがいい仕事をしているのだ。うな重の山椒くらい仕事をしている。これくらい仕事の出来る男になりたいくらいである。

 ちょっと前に柚子胡椒が流行った時、ミーハーなウルチも買ってみたのですよ。完全に持て余したね。あれを使いこなすにはレベルが足りなかった。

 柚子胡椒とはこう使うのだとダイドードリンコさんに見せつけられた気分です。これに関しては負けを認めざるを得ない。実に見事。もはや芸術と呼べる域に達しているのではないだろうか。

 

 この素晴らしい商品にも共通の欠点がある。皆様は缶飲料のコーンスープを味わったことがあるだろうか?僕はこの手の商品は大好きなので、よく飲むのですが、コーンが残りやすいのです。最近の製品では缶の形状の改良により、コーンが残り難くなっているようだが、今回のブログのメインは雑炊であり米なのだ。コーンに比べ格段に小さい米(玄米)はなかなか最後の1粒の食べる難易度も格段に高い。

 

 この欠点を踏まえても、この2種の商品に惜しみない称賛に価する。さらに言えば、今回のレビューは常温で飲んだ際の感想である。これが寒い日に自販機で売られていたのであれば、言うまでもない。言葉は不要である。