そうだ!サメになろう。Maneater 感想

 この世界に疲れていませんか?Epic Gamesからの贈り物で貴方もサメになりましょう。人食い鮫に。

 男は疲れ果てていた。上司の無茶振りに、連日に及ぶ長時間の残業。気晴らしにゲームでもすることにした。

艦これ『イベント海域E-1:まずE・K・Jマスにそれぞれ1回ずつ到達(S勝利)すると出現するMマスに3回行って下さい。その後出現するボスに最低5回は行ってね。道中には潜水艦と空襲があるから頑張ってね』

ウマ娘『クライマックスシナリオ:1時間かけて育成してね。距離Sでなかった?因子も星1?残念でした、貴重な休日の1時間無駄にしたね』

 

 疲れた。何も考えたくない。

 こんな世界、大嫌いだ。こんな世界に誰がした?

 人間だ。人間に復讐しよう。

 

 かの山月記において李徴は自らの臆病な自尊心、尊大な羞恥心、またそれゆえに切磋琢磨をしなかった怠惰のせいで虎になった。

 

 この逃げ場のないストレス社会に追い詰められた男が鮫になったとしても、おかしくないのではなかろうか。

 

 このゲームはサメハンターに母を殺され、自らも強制帝王切開で産まれた1匹のサメが成長し復讐を果たす物語である。

 

 前置きが長くなってしまったが、このManeaterの感想を書いていく。

 グラフィックに無駄に力を割いたバカゲー(褒め言葉)が端的な評価になると思う。

 人食いサメなのでやることは単純。ナマズやカメ、ニンゲンを襲い捕食すること。ミッションも基本的に〇〇を何匹食べろ系ばかり。だってサメだもの。

 

 最初はナマズやカメが主食でコツコツと食べていくのですが、序盤の雑魚であって栄養価が低い。ワニは中々栄養豊富だが、硬いし襲ってくる。

 面倒ですが少しゲームを進めるとニンゲンが出てきます。これが栄養満点な上に弱いのです。キメラアントの女王蟻になった気分。この餌がもっといる。

 当然、ニンゲンを襲ってばかりいるとサメハンターに狙われます。

 複数のボートに分譲し、武装したハンター達ですが水面で回避行動と取ると回避+体当たりになるため回避行動連打すると......ハンターもニンゲン、つまり餌です。

 ネームドサメハンターもやってきますが、ボートにジャンプして跳び乗り、対象に噛み付いて海中へ引きずり込めば即終了。

 

 何も考えず、頭を空っぽにして1匹の人食い鮫として全てを食い尽くす。無駄にキレイなグラフィックのお陰で没入感もある。PCが異音を発しているが気になりません。だって僕はサメだもの。