【悲報】NISA恒久化見送りへ

 16日に政府はNISAの恒久化の見送りを決めた。理由は現行のNISAは富裕層への優遇だとの指摘があるためだという。

 正直、理解に苦しむ。『貯蓄から投資へ』とは何だったのか?

 そもそもNISAはイギリスのISAを参考にして導入したものなのに内容は劣化。一番気に入らない点は【ISAはISA口座の銘柄の配当金はISA口座に入り、そこから新たに購入しても新たに拠出したのではないため、拠出限度額には含まれない】NISAでは通常の拠出金と配当金は同様に扱われ拠出限度額が減ってしまう。

 またISAの利用者は低年収の人間が多く、少ない資金を運用することで少しでも資産を増やそうとしている。NISAは富裕層への優遇?120万の拠出限度額が富裕層への利点になるだろうか?5千円の運用でも非課税なのだから低所得者こそ使うべき制度ではないか。そもそも国はNISA口座開設者と年収のデータを持っていないのか。

 恐らく富裕層への優遇発言をする人は他人が資産を増やしているという事実が気に入らないのではないだろうか?「120万も自由に使えるお金があって、さらに非課税なんてズルい」こんな考えだろう。自分で調べることもせず、リスクを取ることもしない。

 積み立てNISAもあるが、選択肢が少ない(質はそれなりに良いけど)。年間40万円では少ないと言わざるを得ない。20年間は十分だと思うが元本が少なければ資産形成できる額も少なくなってしまう。

 iDeCoは老後の備えとしては優れている。しかしながら僕は利用していない。仮に事故や病気などでまとまった資金が必要になった時、iDeCoのお金は引き出せない。つまり高い金利を条件に資産があるのに借金をしなければならない。最も確立論からすれば、そのような事例が発生することは稀なので利用していない方は検討してほしい。

 

 ISAも当初は期限付きであったが、恒久化した経緯がある。今回のNISAの恒久化は中止ではなく見送りなので金融庁の皆さんの頑張り次第では恒久化の再検討が行われるだろう。