田舎暮らしの僕の下にもUNIQLOの広告が入ってくる。
丁度、お気に入りのベージュのチノパンを職場の謎の液体で汚染してしまった僕には渡りに船である。(ちなみに謎の液体の色は青、帆布製のメッセンジャーバッグも犠牲になり被害額が5000円を超えた)
ユニクロに向かう。目的はスキニーフィット チノ 2WAYストレッチ 1990円。通常価格から1000円引きの大盤振る舞いだ。
ユニクロのいいところはサイズと色が豊富でアイテムを探しやすい点、店員さんが話しかけてこない点である。さらに裾上げが1990円以上の商品なら無料!
しかも今ならauPAYで20%還元。これは行くしかない。
店舗に入ると直ぐに体温チェックを受ける。非接触型の体温計で客を1人1人チェックしていた。このコロナ禍で多くはないにしろ店を訪れたが、ここまでの検疫体制の店はなかった。ちなみに我が職場は体温の自己申告制を採用している。
目的の物を確保し試着する。
なかなかスムーズに入らない。スキニータイプだから仕方ないが、予想よりキツイ。
裾を折り曲げた後、軽くスクワット運動をする。ストレッチと銘打っているだけあって運動に支障はない。僕の持っているスキニーはやや動きが制限されるため、これは有り難い機能である。
値段と機能だけで衣類を買ってはいけないのはオシャレ音痴の僕でも分かる。最後に振り返って鏡で自分の姿をチェック......
変態がいた。
絶句した。
しかもデジャヴ感がある。
スキニーフィットの文字に偽りなし。細くてフィットする。
ただしフィットと言うよりピチットしている。チノと言うより限りなくタイツなのだ。そしてストレッチ性。
つまりデジャヴの正体は江頭2:50である。ユニクロの試着室にTシャツを着た江頭2:50(髪有)がいたのだ。股間のマリモッコリが変態性に拍車をかけている。
オシャレに疎い僕でも分かる。これはヤバい。通報され、不審者(変質者)情報としてメールされるレベル。オシャレな人達がユニクロはシルエットが悪いとか文句を言っていたのが初めて理解できた。きっとこれを着こなす人は相当オシャレレベルが高い。
急いで脱ぐ。別に試着室だから急ぐ必要はないが、本能が早く脱げと告げていた。ユニクロという初級ダンジョンにキラーマシンがいたのだ。低レベルな僕は逃げるしかない。幸い周りを囲まれることも呪われてもいなかったので、苦戦はしたものの脱ぐことに成功した。
参考までに僕はBMIで瘦せすぎに分類される人間である。
結局、スリムフィット チノが割引コーナーで990円で売られているのを発見し、それを購入した。