過敏性腸症候群(IBS)との戦い

少々汚い話なので、興味のない方はブラウザバック推奨。

 タイトル通り、僕はIBSに罹患している。症状としては休日に突然下痢に襲われる。トイレに行っても何も出ないからと安心して車に乗り込んだら5分もしない内に猛烈な便意に襲われるなんてことも珍しくない。

 発生条件として昼食の後もしくは過度の残業をした翌日が挙げられる。

 幸いなことに僕の最終ゲートは優秀で就学以降、決壊したことがない。大腸君は肛門君を見習うべきである。

 これにより僕のQOLは著しく低下している。便意が怖くて遠出ができないのだ。家計簿からすると去年の年末にショッピングモールに行った後は出張を除けば、僕の行動半径は7.6kmであった。

 市販薬はストッパ下痢止めが著効する。それ以外はロペラミド塩酸塩のトメダインや有名なビオフェルミンも効きやしない。

 この状況を打破すべく、先日【下痢型IBSの最終兵器】である【イリボー5µ錠】を投入した。アマテラス製薬の誇るこの薬品は大腸の異常な蠕動運動を抑えることで便の滞留時間を延ばし下痢を抑制する。

 効果は確かにあった。自宅での昼食後と過労時の下痢はなくなった。

 ただ副作用もあった。

 投薬3日間程、便意はあるが便があまり出ない状態になった。便秘である。

 その後は便秘は改善したものの、やや便の量が少なくなった。いつもの7~8割程しか出なく、そのツケが週に1回程出る。かなりの量があるので20分はトイレの神様となる。崇めても、うんこ以外出ないが。

 この薬の最終評価のため、昼食を外食で取った。伊予製麵のうどんである。

 食後、特に便意はなかったが腹部膨満感がありジョーシンのトイレを借りた。ガスと粘液(腸液?)であった。

 その後、腹部の違和感はあったが便意はなかったので車に乗った。そして駐車場を出た時点で恐れていた事態が起こる。便意である。

 我慢できない程でもなかったので、次の目的地のヤマダ電機のトイレを借りた。普通の便であった。

 家電の説明を受けている間は何ともなかったが、契約のサイン辺りで猛烈な便意に襲われる。

脳『コンディション・レッド。繰り返すコンディション・レッド』

肛門『了解。括約筋出力最大』

 ヤマダ電機の個室は2つ。こんな時に限って満室である。

目『多目的トイレも使用中』

耳『2つの個室から全く音がしない。スマホでもしているのか』

 スマホが普及してから、トイレの個室の使用率が上がった気がする。

肛門『リミッター解除』

 時計で確認した所、5分は無音の時間が過ぎていた。僕は気が弱いためノックで急かすなんてことはできない。

脳『イリボー、何やってんの!』

肛門『限界が近い!』

???「あの…宜しければ多目的トイレが空きましたので、そちらをどうぞ」

女神が現れた。トイレの神様は実在したのだ。

掃除のおばちゃん、ありがとう。

 非常事態を回避した10分後、また便意に襲われる。僕の便意は飛天御剣流と同じく隙を生じぬ2段構え。

 今度は2つとも空室だったので問題なく事を済ませたが、イリボーの効果なしと判断しストッパを服用した。

 あっという間に大腸の暴走を止めるストッパ。今年の最多セーブ賞は彼のものだ。

 

結論

 僕の場合、イリボーはある程度効くが全てを止めてはくれない。もっと根本的な対策、具体的には体質改善が必要である。

 また副作用もあるため、イリボーを2.5µの容量のものに変更する。

 

僕の戦いはこれからだ。