映画:次元大介 レビュー

 一度見てみたいと思う人は見るといい。そんなにダメな映画ではない。けれど、もう一度見るかと聞かれたら......ネタバレを含むため注意

 ルパン三世の人気キャラ『次元大介』実写映画。基本的に実写映画は地雷だらけのカテゴリーであるが、当たりもあるので見る事にした。ちなみに当たりの作品としてはデスノートが挙げられる。

 

レビュー

 俳優達の演技が良かった。特に御年89歳の草笛光子さんの演技は年齢による衰えを全く感じさせないというか、生涯現役という言葉がぴったりであった。

 子役の真木ことかさんも凄い。最初は感情が無い中性的な子供から登場人物に触れ合うに連れて自我、感情を取り戻していく感じを見事に表現していた。将来が楽しみな子役である。

 そして主役である次元大介を演じる玉川鉄二さん。顔が丸顔以外は特に文句はないです。

 

ネタバレ注意

 

 

 

 

 

 個人的に問題だったのが戦闘シーン。

 次元が相手の殺し屋に肩付近を刺され、気を失うシーン。気を失うほど失血している描写はない。薬物かと思いましたが、殺し屋が使うなら致死性のものを使うはず。

 グレネードのシーン。監督はグレネードを爆発するだけの兵器だと勘違いしていないだろうか。僕はそこまで詳しくはないが作中で登場したのはM67破片手榴弾に見えた。爆発時の演出がロケット花火が爆発した時にそっくりであった。ウクライナでドローンから投下されるグレネードとは全然違うしょっぱさ。

 また別のシーンでは次元はグレネードを投げ込まれた際、敵の死体をグレネードの上に被せ、さらにその上に自らが重なることで無効化していたが、この動きをしている間は敵に無防備な姿を晒している。

 相棒のM19を手にしてからは、マグナムの威力をアピールするシーンが多い。敵を撃てば、その敵は後方に吹き飛び。射線に複数人いるならば、貫通して全員倒してしまう。ただ3人まとめて倒すシーンがあるのですが、最初に弾が当たった人が吹き飛ばないんです。さっきと違うやないかい。

 

 まあ、エンタメなのでリアルを追求する必要はないと思います。ただ一回見れば十分な映画と感じました。