アボット(ABT)を購入。失敗だったか?

 タイトル通りアボット(ABT)を購入しました。以前から目を付けていたのですが、今回、新型コロナウイルスの検査キットの売れ行き下がるとの見通しを立て株価が暴落したことで食指が動きました。

 確かにワクチンの普及が新型コロナウイルスの感染拡大を抑制し、コロナウイルス検査の頻度を下げるでしょう。コロナウイルス検査特需状態であったアボットにはダメージが大きいのは事実。

 それでも僕が今回、アボットを購入した理由は2つあります。

 1つ目にワクチン接種が進んだイギリスでの変異株拡大のニュース。新型コロナウイルスの変異株についてはニュースでもよく報じられています。変異株のイギリスでの感染拡大は人類にとって悪いニュースですが、アボットにとっては良いニュースです。

 2つ目にワクチンが効果を示し、新型コロナウイルスの感染が収束しても検査キットは売れると思うからです。例えば冬場に38℃の熱が出て病院にいけば、ほぼ間違いなくインフルエンザの検査をします。新型コロナウイルスの感染が収束しても、感染力からし新型コロナウイルスが消滅するとは考えにくい。つまり風邪の症状があれば、感染力を警戒して医師は新型コロナウイルスの検査をするはずです。

 またアボットの製品ではありませんが、新型コロナウイルスの検査キットの中にはインフルエンザやアデノウイルスエンテロウイルスなどを同時に検出するPCRキットもあります。今回のパンデミックで多くの病院がPCRを導入しました。新型コロナウイルスの感染が収束しても高価なPCR機器を遊ばせておくはずがありません。

 つまりアボット新型コロナウイルス検査キットという今後も使える売上の柱を手にしたわけです。

 

 では何故タイトルに失敗と入れたかと言いますと、個別株リスクの問題です。去年ファイザーで痛い目に遭い、現在進行形でAT&TとIBMが悩みの種です。株価下落+スピンオフのコンボ。NISAで買った以上、損益通算もできない二重の苦しみ。

 アボットもアッヴィをスピンオフしていますし、今後似たようなことをしない補償はないのです。配当利回りも低い銘柄なので、少なくともS&P500より株価が上昇しないと割に合わない。

 そもそも、新型コロナウイルスが消滅しないと思うのであれば、ヘルスケアETFの方がアボットより理にかなっているように思えて仕方ないのです。