2024年の作戦

 生きにくい世の中を乗り越えるためには、少しでも考えるしかない。

 新NISAがスタートしました。ここ数ヶ月まともに投資活動を行ってこなかったどころか、ほぼ見向きもしなかった僕は、悩みに悩んでいます。

 NISAは5年縛りがあったため、5年後に暴落局面を迎えた場合でも、NISAの非課税の恩恵を受ける高配当株投資をメインに据えて投資を行ってきました。しかしながら、新NISAには期限がないため、どうしても投資効率の劣る高配当株は不利になると思われます。

 個別株も分社化や合併の影響でNISA口座から一般口座になる可能性があり、保有するには覚悟が必要です。

 

 僕はETF投資信託)で1800万円埋める可能性が高いです。

 

 ただ、現状の投資環境、相場というのでしょうか、これが凄く居ずらい。石油ファンヒーターを長時間点けているのに、換気をしていないから酸素濃度が薄い部屋にいる気分です。危険なサインが出ているのに、株価は無邪気な上昇をしているように見えるのです。

 僕が主に投資しているアメリカを見ると度重なる利上げにも拘らず、物価は上昇し、株価も最高を更新しています。特に10月の後半から現在までの上昇ペースは何が根拠となっているのか。怖いことにパウエルさん利下げ容認発言を年末にしているし、どうなるのか。利下げによって資金調達がしやすくなり、さらなる株高か、もしくはインフレが低下する材料があるから利下げするのか。

 

 少し妄想します。

 

 アメリカはウクライナ支援のために債務を増やして、その資金が軍事関連企業に行き、株価を上げる。でもその資金は尽きかけていて、緊急予算が通るか未定。パウエルさんはFRB議長であり、金融のプロ。そもそも、利上げの原因はインフレであり、インフレの原因はロシアのウクライナ侵攻。そんな彼が利下げ容認発言。

 仮に緊急予算が通らなかった場合、ウクライナは兵員数の差を兵器の性能差で補って戦っているため、敗北は必至。しかしロシア側も首都キーウまで押し切るには犠牲が多すぎる。ならばウクライナの領土の一部割譲あたりで終戦を迎えるシナリオがパウエルさんの耳に入っているかもしれない。NATOとしても加盟国が拡大し、対ロシア戦線が有利になった現状、これ以上の支援で各国の財政を疲弊させたくない。

 

 ウクライナイスラエルだけでなく、中国が尖閣諸島に対して圧力強化をしてきました。世界がきな臭くなっています。

 さらに今年は重要な選挙があります。

 先ずは今月13日の台湾総統選。親米の与党か親中の野党か。

 そして11月のアメリカ大統領選。

 総統選の結果次第では、大統領選中に中国が行動を起こす可能性が否定できない。もしそうなると、投資どころの話ではなくなります。

 ちなみに、ロシアの大統領選も3月にありますが、どうせプーチンが勝つし。求心力増大のために、選挙までにウクライナとの戦争での戦果が欲しいとは思いますが、そもそも対抗馬がいない状況なので選挙のために余計なリスク取るかは疑問です。

 

 最悪の想定はさておき、もっとも重要なのは何を目的に新NISAを利用するか、何のために投資し、資産を増やすかです。目的と手段を履き違えてはならない。これが今の僕に欠けています。

 

 

 現在、ハワード・マークス氏の「市場サイクルを極める」を読んでおります。集中力が低下した僕には難易度の高い本ですが、恐らく現状の投資環境を見るヒントとなりえるでしょう。